1．トラブル内容と起きた経緯を確認する

まず、どのような問題が生じたのかを詳細に確認します。外壁塗装でよくある相談内容として、以下が挙げられます。

• 塗装部の剥がれ・塗りムラ・サビなど
• 足場の設置や解体などによる騒音
• 塗料が近隣の家や車に飛散した

塗装部のトラブルであれば、剥がれ、ひび割れ、変色、カビ、腐食など具体的な状態をまとめておきましょう。近隣トラブルでは騒音や塗料の臭い、塗料の飛散などが問題になりえます。同様に顛末をおおまかにまとめておきます。

また、問題の進行状況を追跡するために、これらのトラブルがいつから始まったのか、あるいはいつ気付いたのかも記録し、状態の変化も併せて記録しておくことが重要です。

2．トラブル内容を写真などで記録する

問題を文書だけでなく、写真やビデオなどで記録することも重要です。写真やビデオで状況を視覚的に捉えられると、トラブルの程度や深刻度を示せます。時間の経過と共に問題が悪化する可能性もあるため、初期の状態から継続的に記録しておくと安心です。

3．契約内容を確認する

外壁塗装に関する相談やトラブルを避けるために、契約内容を詳細に確認しましょう。契約書には塗装箇所や費用、工事期間などの取り決め事項が明記されていますので、契約内容と実際に行われた工事に違いがないかを確認できます。

4．施工業者へ連絡する

上記の準備を行ってトラブルの状況をまとめたら、まずは施工した業者へ連絡します。トラブル内容を説明し、解決に向けた話し合いが必要です。このとき取りまとめた資料などを提示すると、業者との話し合いがスムーズに進むでしょう。

塗りムラや塗装直後のサビなどは、業者の施工が不十分であった可能性があります。この場合は、塗り直しを業者に求めることも可能です。

5．専門家へ相談する

施工業者との話し合いが難航し、当事者間だけでトラブルの解決が見込めない場合は、専門機関へ相談しましょう。外壁塗装のトラブルを相談できる窓口には、次の3つが挙げられます。

• 独立行政法人 国民生活センター
• 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター
• 弁護士

国民生活センターは売買契約に関する相談、住宅リフォーム・紛争処理支援センターは住まいに関する相談、弁護士は上記で解決できない相談に適しています。

国民生活センターでは、外壁塗装を含む売買契約のトラブルについて無料で相談でき、最初の相談先として最適です。住宅リフォーム・紛争処理支援センターでは住まいに関する幅広い相談に応じており、トラブル解決のための専門家が在籍しています。

法律的な観点からトラブル解決のサポートを受けたい場合は、弁護士に相談することも可能です。ただし費用がかかりますので、最終手段として慎重に検討しましょう。